8日なので、月に一回、意を決して用心しながら書店に出かける日。時あたかも「国際女性デー!」でございます。女性の地位向上を画くして語るべき日なのでございますが、どうも、そんな雰囲気が垣間見えてこない、わが民主主義先進国家でございます。男女雇用機会均等法なんてのを聞いたことがありますが、とてもとても現実にはなっていないんじゃないかという気がしますが、テレビのコメンテーターなんかに女性がどんどん起用されているあたりは機会均等になりつつあるのかも知れませんね。しかし、それにしても東京オリンピックの実行委員会の「女性がいると会議が長引く」なんて十年一日どころか、百年一日の如き展開でございましたよねぇ。森喜朗というあの爺さんだけの話ではなくて、あっちもこっちもどっぷりと女性軽視そのままでございましょう。石原慎太郎が死んで、やれやれと思ったら、あいつをすら持ち上げる女性政治屋がいたりするわけで、この先進国も相当遅れている先進国でございます。
そもそも非正規労働者に対する給与から労働条件からのすべてにわたっての差別をそのままにしている「先進国」なんてとても「先進」とは呼べないわけで、「停滞国」あるいは「後進国」と呼ぶべきでございましょう。雇用保険、厚生年金保険、といった福利厚生制度すら非正規労働者にとっては全く縁のない話で、5年経ったら正規にするという法制度を作ったって、その前に雇わないことにしちまうんだから「卑怯」といわずになんといいましょうや。
社外取締に女性がいます、なんてニコニコされたってなんの役にも立ちやしない。生ぬるい男女平等でございますなぁ。何だか不潔感さえ漂います。高市早苗とか、櫻井よしこ、三浦瑠麗なんて類いが一番の弊害と云って良いでしょうね。
ところで書店でございます。佐藤愛子や、曾野綾子のような極右の婆さんの本が並べてあるのを見ると、背筋がゾゾゾッとする「国際女性デー」です。
残念ながらキャッシャーの方に栞を入れて下さいとお願いしたのですが、お忘れだった様子。