ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

鉄骨住宅

もう随分昔のことで、12-13歳の頃、ほんの2年ほど、軽量鉄骨で骨組みを構築した住宅に暮らしていたことがある。
社宅で、ほぼこれと同じ社宅がもう一軒近くに建っていた。
そこに暮らしている家族も知り合いで、なんだか、同じ間取りに暮らしているのは奇妙な感覚だった。
ある夏休みの日、一帯に雷が鳴り響き、稲光と轟音が轟いた。
わが家の家族、母と姉二人は当然、怯えたけれど、誰かが「そうだ、この家は鉄骨でできているんだ!」といいだした途端、全員がパニックに襲われた。
今すぐにでも落雷を呼び寄せているかの如くに。
思いついたのは外にある物置だった。あれは木造のプレハブだ。
全員でその中へ逃げ込んだ。
もう一軒の家族に後から電話すると「なぁにがぁ?」といわれた。
今から考えれば、それだったら鉄骨でできている工場建屋なんか、ボンボン落雷がありそうだ。

雷が鳴ると、時々そのことを思い出す。