ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

選挙にいかないんだ

日本人はなんで今のような選挙制度で黙っているんだろうかと不思議です。
なにしろ投票する人が全有権者の半分しかいない。
ひどい地方選挙なんかだと4人に一人しか投票に行かなかったりする。それで選挙が成立していることになっている。
おかしくない?
投票率25%でも「過半数を獲得!」しちゃたりする。それって単純にいうと、12-13%くらいの支持で過半数獲得だったりするという理不尽なことでもある。

なんで選挙制度を変えないのか。
変えると自民党に不利になるからですよね。
じゃ、政権与党を変えれば良い。
なんで変えないんですか。
そんなのどうでも良いから、ですかね?

豪州の選挙は毎回投票率が90%を超えます。
棄権すると罰金だからです。
その代わり、投票はどんどんしやすくなっています。
障害のある人には投票のサポートさえ付きます。
郵便投票どころか電話投票までありです。
投票方法の説明は30言語ですら説明されています。(もっともこれは選挙に限った話ではなくて、どんな公的サービスもそうなっていますし、政府系放送局ではひとつのラジオですが、時間によって、多言語によるニュース放送もされています。)
当日投票所に足を運ばなくても投票することができます。
今どうなっているのかわかりませんが、国外にいる人が在外公館でパスポートを見せれば投票することができます。
時差を利用して、二重投票することが理論的には可能ではないか、といわれましたが、意図的にそんなことをする人は全体の大勢からいって非常に少なく無視しても良いくらいだと思われるので、気にしないと説明されたことがあります。

しかも、投票は自分の思う候補者の名前だけを記入するものではないのです。
すべての候補者の名前を書いた投票用紙に支持する順番に1番から番号を振っていきます。
つまり、支持するAさんに1番をつけるけれど、もしこの人が最下位だったら次に支持する人に2番を振ります。こうして全員に順番を付けて投票します。
開票した時にだれかひとり1番を振ってくれた候補者が全投票者数の過半数を超えて得票していたらそれで決まりです。
しかし、どの候補者も過半数を得ていなかったら、一番びりになった候補者に1番を振った人が2番とつけた人にその票数を割り振っていきます。それを繰り返して過半数以上を獲得した人が当選です。

全投票数が3000の時、開票結果が
A:1200 B:400 C:300 D:1100で、だれも過半数を超えなかったとします。

次には最下位のCに投票された300票のうち「2番」とした票を他の三人に振っていきます。
その結果が
A:1400 B:400 D:1200だったとすると、まだだれも過半数を超えません。
今度は最下位だったBの400票を割り振ります。つまりBに1番とつけた人の400票を順位に従って分配します。
その結果
A:1460でD:1540だったとすると、当選者は過半数を超えて獲得した「D」ということになります。

1番とした得票ではAの方が多かったとしても、結果的に過半数を獲得したDが当選です。
つまり、いわゆる「死に票」が極力減るのです。

どうです?
わが「美しい国」も見習ったら良いと思います。
なぜやらないのでしょうか。
これをやったら自公維国が負けちゃうからでしょうね。