夜中のWOWOWだったかで、去年東京フォーラムで上演された、ミュージカル「アリージャンス〜忠誠〜」をやっていた。
ほぉ、あのジョージ・タケイがブロードウェイにかけたあのミュージカルを日本でやったんだとは知らなかった。
上條恒彦やら、死んだ渡辺徹やらが出てきたし、題材が日系米国人の強制収容だったから興味はあったんだけれど、問題はこの芝居を日本で公演する、というところにあった。もはやこの題材は日本では十分知られていることなんだろうけれど、いかんせん、日本人キャストが演じる米国人はどうしたって無理がある。顔だってオリエンタルなんだし、喋る英語がどうしたって日本人のそれであって、どうしたってネイティブな英語ではあり得ないのだから無理もない。心がざわついて、見ていられなかった。
渡辺徹は体調悪くて東京公演の後の大阪公演ではついに舞台を降りたそうだ。
今年の暮れには新国立劇場で、「東京ローズ」が演じられるらしいけれど、これは舞台が日本だから、それほど耐えなくても見られるんじゃないかという気がする。もっともこれも外国で作られたミュージカルだってのがちょっとねぇ。ミュージカルの日本語の歌って、陳腐だよねぇ、なぜか。
