ここのところ昔話ばかり思い出すようになってきた。つまりそれだけ残りが少なくなってきたということを意味しているんじゃないかと思うようになってきた。
花が咲いたまま、干からびていく紫陽花を見ていると、あたかも自分の人生のことのように思える。醜く色褪せ、干からびて、それでもそのまま立ち尽くしていますよ。
二つ歳上の姉がいうには、近頃はテレビでも50年ほど昔のテレビドラマの再放送をやっていて、それが痛く面白いというのである。ここにも後ろを向いて生きている人がいるんだが、そのドラマというのが「太陽の涙」という52年前のもので、出てくるのが加藤剛、山本陽子、沢田雅美、小倉一郎という往年のドラマには欠かせないメンバーなんだけれど、私は全く見た記憶がない。つまりそれほど昔からドラマが好きじゃなかったらしい。