ほぼ足りてまだ欲 その先

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贅沢品

 クレイジー・キャッツのファンだった身としてはどうしても、見逃すわけにはいかなかったのだ。ユリイカともあろうものがいい加減な特集でお茶を濁すわけもないだろうから、これをパスする選択肢は存在しなかった。一抹の不安はあった。なにしろ特集の最初は菊地成孔と同年輩のなんとかって人の対談で、こんな若い人たちがクレイジーについて対談するってのは、そりゃいくらそれぞれが大ファンかもしれんけれど、いささか鼻白む思いであるという点で、不安満載だった。案の定彼らの話は当然テレビや映画の話になるわけで、もちろん戦後の日本のジャズの流れは菊地成孔がサラッと語るけれど、これはわかっている人にはいわずもがなの話で、わからない人には全くなんだからわからんだろう。この辺は至って予想どおりのがっかり具合だった。
 しかし、その次に高平哲郎が出てきた。彼は1947年1月の生まれて、私よりは学年が一年上になるわけだし、なにしろあの界隈には接点がたくさんあるし、ここに書いた文章にも谷啓とどれほど付き合いがあったかを書いているんだね。だから当然谷系が昔ラジオで語った「ハナ肇はいかにしてフランキー堺が作ったシティー・スリッカーズからメンバーを引き抜いたか」を文字にしているだろうとおおいに期待したのであった。しかし、これも裏切られてしまったのである。なんだ、これ!と一瞬本を投げつけたかったけれど、1,870円もした本をそんなことをしてはご先祖様に罰が当たる。次の宮川彬良の文はなかなかさっぱり鮮やかで、最後の植木に受けた話は微笑ましい。近藤正高が歴史っぽいところを辿るが、肝心なところは詳しく書いていない。つまらんなぁ。近藤正高:1976年生。
 こっから先は伊東四朗が出てきたり、山田洋次三宅裕司なんてのまで出てくる。1,800円なら安いといわれそうだね。

 そういえばふと思い出したんだけれど、確か小林桂樹の「裸の大将」にクレイジーが追っかける新聞記者の役で出ていなかった?1958年頃かなぁ。

馬酔木がものの見事に満開 曹洞宗正覚寺 入谷