ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

降参記念日


 あれから79年です。私は今年77歳になります。産まれた時に社宅の庭に父親が立てたという鯉のぼりの写真がありましたが、先の細くなった丸太に一匹の鯉のぼりが垂れ下がっているという、実に地味な写真です。

 昔は私もこの日を「終戦記念日」と呼んでいましたが、考えてみたら、ただ終わったわけではなくて、負けたんだからと「敗戦記念日」と呼びかえました。しかるにまた考えてみると(やたら考える)、敗戦となったのは9月2日のミズーリー号での降伏文書への署名によるわけですから、この日は「降参記念日」とか「白旗記念日」とでも呼ぶべきではないかというわけです。

 「耐え難きを耐え、忍び難きを忍んで」ポツダム宣言を受諾した日です。そっから大慌てで公文書を焼きに焼いたらしいですね。それはポツダム宣言に「戦争犯罪を犯した者を罰する」という条件が入っていたからです。つまり昔から日本政府というものは、公文書を大事にしない国で、捻じ曲げるとか、隠すとか、廃棄しちゃうとか、作り変えちゃうってことに罪悪感がまったくないという、実に幼稚な、倫理観の欠如した観念で成り立ってきたってことですよね。未だにそのままです。そうやって考えると、かなりな部分が戦前とそれほど変わっちゃいないわけで、商工大臣だった男が戦後になって総理大臣にまでなったし、その孫まで平気で総理大臣をやって「責任を取れば良いってことではないんですよ!」なんぞとうそぶいていたわけですから。
 ここまで来ると、なんだか本当に情けなくなります。

 来年には「80年経ったら、こんなに過去から脱却して本当の民主国家になりました」といえるようだといいのになぁ。

 残り少ない髪の毛も、2ヶ月経つと、みすぼらしくなりますから、QBで丸刈りにしようと思っていったら、待合室の椅子が満席で、諦めて帰ってきました。明日は雨だっていうしなぁ。