ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

発熱その後


 解熱剤が効いたらしくて、朝目が覚めると体温は36.7℃に下がっていた。一体何があったんだろう。
寝入るたびに悪夢にうなされていたような気がする。



捏造か

 高市早苗の話になると立憲の小西洋之との間での「捏造であったら大臣も議員も辞める」という話が出るんだけれど、そもそもこれってなんだろうというわけで、ちょっと議事録を紐解いてみた。2023年3月3日の参議院予算委員会でのやり取りである。

小西が冒頭「2015年の5月に高市総務大臣が突如行った放送法の解釈、それが実は首相官邸安倍総理以下の限られた政治家によって不正な行為によって作られた、その内部文書」を入手したので、その資料を委員会で配布しようとしたら、与党から反対されたと説明があった。そもそも委員会で配布する資料を理事会の全会一致でなくては認められないということ自体がおかしい。ましてやこの資料は2015年に作成された行政の資料だという。

松本剛明総務大臣が「発言者の方々、発言内容の確認を取られたことはない」「文書中の発言内容や表現について、かなりの方々が認識が異なっている」「作成者が明確でないもの、作成された経緯が分からないものもある」だから正確性を確認できないという。

小西洋之は元はといえば「次席の課長補佐」だったというのだ。当該文書は配布先が「総務審議官、官房長、そして技術統括審議官、放送担当の局長、審議官、総務課長、地上放送課長」となっている。

で、その文書の中身はというと「2015年にたった一つの放送番組で政治的な公平を判断し、そして最後には放送局の電波も止めることができるというこうした解釈、それが違法であることを記した文書」と小西が午後の委員会の冒頭で述べた。

2015年3月6日、礒崎陽輔補佐官(2013年9月引退)から総務省の安藤友裕情報流通行政局長に対する説明、それにはこのように書いてあります。
 「サンデーモーニング」は番組の路線と合わないゲストは呼ばない。あんなのが番組として成り立つのはおかしい。とにかく「サンデーモーニング」。総務省もウオッチしておかなきゃ駄目だろう。けしからぬ番組は取り締まるスタンスを示す必要があるだろう。」
小西は岸田文雄に「時の権力者が、政権に批判的かどうか分かりませんが、特定の番組を狙い撃ちにして放送法の解釈を改変をする、こうしたことは、政府の、法の支配の下の政府としてあってはならないこととお考えになりませんか。」と尋ねた。岸田は答えず、松本剛明総務大臣は「慎重に法にのっとって運用してまいりたい」という木で鼻をくくった。

 何しろ小西洋之にとっては元の職場のことであり、「大臣が当時の関係者に確認していないというのは虚偽答弁」だと断じている。岸田はこれは法の解釈についての議論であってそれは当然だといっている。しかし、小西は負けない「権限も資格もない方がまともな議論も何もないままに不当な政治的な目的、個別番組を狙い撃ちする目的で放送法の解釈を変えた」んだと。

 小西の話はここらへんから佳境に入る。「2015年3月9日付けの記録によって示されておりますけれども、高市大臣と安倍総理でこういう会話があったというんですね。安倍総理からは、今までの放送法の解釈はおかしい旨の発言」があったと。

 当時の総務大臣高市早苗登場「私と安倍総理の電話の内容がそのような文書に残っているとしたら、私の電話に盗聴器でも付いているんでしょうか。大臣室にもし盗聴器が付いていたとしても、安倍総理が何をおっしゃったかなんというのは入らないはずですので、全くそれは捏造文書だと私は考えております。」

 出たぁ〜「捏造!」

 ここで小西洋之が「仮にこれが捏造の文書でなければ、大臣そして議員を辞職するということでよろしいですね。」
 高市早苗「結構ですよ。」「言うはずのないことがたくさん書かれております。非常に悪意を持って、まあ私を辞めさせようとしたのかどうか分かりませんが、これは作られた文書だと思います。」

 高市早苗は徹頭徹尾嘘が書かれた行政文書だといっているが、もしこれが事実だとすると、日本の公文書はとんでもないことになっているということになる。もっとも例のアベノマスクの決済も文書になっていない、全部口頭で決済したという大ぼらがまかり通る、そんな国に落ちぶれている。あまりにもひどすぎる。