ほぼ足りてまだ欲 その先

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国民

 入閣会見で各閣僚が必ず口にする言葉が「国民の皆様のご理解を得て・・」というもの。彼らが使っているこの「国民」とは一体誰をさすのか。少なくとも日本に住んでいる全員を意味はしていないのは確実。(この私の表現にも引っかけが存在しているけれど。)
 彼らが云う「国民」という言葉には実態がない。施策を自らが属するグループの全員が一体となって乗り切って実行化することには意味を持っているけれど、一人一人の国民が何を考えているのか、という点についてはまったく意味がない。
 彼らが国会議員となった時点で、その選挙区の住民全ての意見は自分の思うものそのものになっているという解釈であり、それだけの国民の総意を自らが保持していると認識している。こういう思い違いの中にいる。
 だからこそ、国会議員を選出する国選選挙は、それこそ国民一人一人の意思を明確に表す唯一のチャンスなのである。それでいながらそれを放棄しているんだから、この国の国民は彼ら以上にノー天気だと云わざるを得ない。
 それでも、年金も税金も全員がきちんと納めていやしないんだから、かなりしたたかだといっても良いのかも知れないが、ありていに言えば、究極の利己主義国民なんだといって良いのではないだろうか。
 おいしいところだけとって自ら享楽に生きる。