ほぼ足りてまだ欲 その先

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文庫古本

 その足で黄色い看板の古本屋さんによる。とにかく今日は文庫以外は手にしないと決める。「日本人の阿闍世コンプレックス」小此木啓吾 中公文庫、「母をくくらないでください」大熊一夫 朝日文庫、そしてなんと「回想十年」吉田茂 中公文庫を発見!ざんねん!1-3はあるのに、4巻が欠落。それでも買う。あるところにはあるんだろうけれど、このチェーン店で見るとはびっくり。
回想十年〈1〉 (中公文庫)
東西線で早稲田に向かうつもりだったのだけれども、そういえば神保町にずいぶん行っていないことに気がついて九段下で降りる。ひょっとすると丸一年振りくらいかもしれない。文庫・新書をたっぷりと並べている店の2階で地道に探す。思ったほどではなかったけれど、そこそこ。「東条英機天皇の時代(上・下)」保阪正康 文春文庫、「陸軍省軍務局と日米開戦」保阪正康 中公文庫、「回顧録(上・下)」牧野伸顕 中公文庫、「終戦日記」高見順 文春文庫 (「敗戦日記」が昭和20年の日記であるのに対し、これは昭和21年の日記である)、「文藝春秋に見る昭和史(二)」文春編、半籐一利監修 文春文庫(この巻が昭和16年から昭和31年)。なんと雨だから一割引だという。へぇ〜!と突然機嫌良くなる。スズラン通りに昔あったはずの文庫専門店がなくなっている。雨の日は店前の文庫ワゴンに防水シートをかけてしまう店ばかりでやっぱりダメだ。それでも或る店で「「過ぎ越の祭り」米谷ふみ子 岩波現代文庫を拾う。解説はなんと小田実。米国人と結婚して米国に暮らす著者が実生活をベースに書いた小説二編。
 今度の金曜日、28日から11月3日まで「神田古本まつり」である。もう既に設営が終わった会場が雨に濡れていて寒そうである。金曜日にまた来てみるか。
陸軍省軍務局と日米開戦 (中公文庫)