ほぼ足りてまだ欲 その先

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「あの戦争になぜ負けたのか」 文春新書

 案の定、甚だ面白い本だった。知らない話も結構あってこれはお勧めであった。なによりもあの戦争では、日本以外の各国はその前の第一次世界大戦で現実に戦闘を経験し、被害を受け、戦争の恐怖を体験していた。その点では日本だって日露戦争で大いなる被害を受けたわけだけれども、結果は勝利に終わり、その被害は軍以外に及んではいない。それではアメリカはどうかというと、ドイツ軍の大西洋における脅威に現実にさらされ被害を受けた。その第一次世界大戦での経験を持たないまま突っ走った日本に気付かされたという点で意味は深い。