ほぼ足りてまだ欲 その先

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あったま、いいなぁ〜! 「労務管理を派遣会社に丸投げ」

 どこまで本当なのか検証できないけれど、Asahi.comが報じている日立製作所のこの方法は凄い。派遣社員を直接雇用の契約社員にする。これで労働者派遣法のカセをクリア。しかし、給料は派遣時代と全く同じ。労働条件も同じ。挙げ句の果てには「タイムカードの管理や教育訓練などを、同じ派遣会社が業務委託の形で引き続き担当。派遣会社の寮に住み続け、寮費は日立が賃金から天引きして派遣会社に渡していた。派遣会社名で健康診断の結果通知を受け取った人もいた(asahi.com 2007年04月29日17時36分)」というのだ。まぁ、そこまでやっていたとはいえ、こんな具合にばれてしまうこの脇の甘さはどうかと思うが。そしてこの3月末に契約期間満了で雇用関係に終止符。一体全体これまでの派遣雇用とどこが違うというのか。しかし、これは法的に制限を受けるか、といったらそんなことないんじゃないのか。
その証拠に日立製作所のコメントを見よ。

  • 「法に照らして適正にやっている。労働条件は転換時に説明したはず。委託しても最終責任は日立が持つので問題はない。契約打ち切りは4月以降の作業量見通しをふまえて決めた」

そして飽くまでも企業側に立つ行政のコメントを見よ。

  • 「派遣法が規定するのは直接雇用を申し込む義務。契約社員にしたり労務管理を業務委託したりしても違法とはいえない」

あべちゃんと「産む機械」大臣のコメントをこの際お伺いしたいものだと。「法に照らして適正にやっている」という雇用者側の発言は「ナントカ循環水」大臣と奇しくも同じなわけね。