お線香

　連れあいの実家に死んだ両親にお線香を上げに行く。おいおい、まだ迎え火も焚いていないよといわれるが行かれる時に行っておく。義母が死んでから丸13年になったとその義母の姉がいう。彼女は本当に達者だ。久しぶりに一緒に昼飯を喰う。近所に住んでいた義母は朝早く腹が痛いといって電話をしてきて、連れあいが医者に連れて行くと医者はすぐに救急車を手配したという心筋梗塞であった。それからたったの一週間だった。それにしても今日はその後逝った義父の話が出なかったなぁ。「お義父さん、忘れていませんよ」。