こちらで書いた話で、長野県が田中現参議院議員を県知事の立場から追いやってダム建設前向き県政に舵を元に戻してから、長野県公共事業評価監視委員会の委員から、あのうるさ型として有名な(もっともなことを云っているだけなんだけれど、それが「うざい」んだろうなぁ)金子勝・慶應義塾大学教授(・・いつまでも良くあの慶應義塾大学が彼をおいているなぁと感心している。なんせ竹中平蔵なんてのが羽振りをきかしている学校だからなぁ)を勝手に辞めさせてしまったということで議会と金子勝が揉めていた。
金子慶大教授と長野県の対立「痛み分け」 解任問題 Asahi.com 2007年08月31日00時50分
田中康夫前知事(現参院議員)から長野県公共事業評価監視委員会の委員を委嘱された金子勝・慶応大学教授が、「任期半ばで勝手に解任された」と県と対立していた問題は30日、県が解任を「間違いだった」と認めて決着した。金子氏も「委員会への出席が難しい」として辞職する。両者の対立は「痛み分け」となった格好だ。
金子氏は昨年8月末、退任直前の田中前知事から今年度末までの委員を委嘱された。県は今年3月、金子氏に辞職を求める文書を送付。返答がないまま、任期途中にもかかわらず今年度の委員名簿から削除、事実上解任した形になっていた。
30日は金子氏と県幹部が会談し、(1)解任の手続きに「問題があった」と県が認める(2)委員会の独立性や透明性を高める、とする確認書を交わした。
それでもこれで結局長野県は何憚ることなく田中県政で大幅にブレーキがかかっていた公共事業に拍車がかかるというか、田中以前に戻しても誰も文句を言わなくなったと云うことではないのだろうか。これはやっぱり痛み分けではなくて、村井県政の狡猾な勝利ではないのか。