ほぼ足りてまだ欲 その先

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ビルマ

 「国連の動きを見ながら日本独自の方針」をとるというなんともはっきりしないコメントを出していた福田内閣だったけれど、昨日の夜から今朝にかけて公開されてきた現場の映像を見ると、明らかに長井健司の後ろから近づいた兵士がまるで銃で殴るかのように至近距離から撃っているのが明らかになって、ついにミャンマ軍政政権に申し入れたことが報じられる。
「銃弾が右胸下部より入って心臓を貫通し、左側の背中に抜けた(中日新聞2007年9月29日 朝刊)」と報じられているが、あの映像を見ると後ろから撃たれているように見える。長井健司は前方に身体を放り投げるように倒れている。それでもホームビデオを掲げているプロ意識には壮絶なものがある。彼が倒れ、その横を民衆に迫る兵士の写真は現場の恐ろしさを如実に報じている。
「長井さん死亡事件、ミャンマー政府に真相究明要求へ:政府は28日、ミャンマー長井健司さん(50)が死亡した事件について、同国の軍事政権に徹底した真相究明と関係者の処罰を求める方針を決めた。(中略)一方、国連総会出席のためニューヨーク滞在中の高村外相は、28日午後(日本時間29日午前)にもミャンマーのニャン・ウィン外相と会談する方向で調整(2007年9月29日3時2分 読売新聞)」と伝えられていたが、今朝早くの「サタデー、ずばっと」の中でのニュースで高村外務大臣がニューヨークでミャンマー外務大臣に「強圧的実力行使で日本人が殺害されたことは非常に遺憾だ」と伝えたことを報じた。どこ吹く風なんだろうか。何たって天下の中国がついているんだものなぁ。なんだか昔の「スパイ大作戦」の中に出てくる中米某国の軍事独裁政権転覆劇の巻を見ているかの如きだが、そんな作り事じゃないんだよな。