報道2001(フジテレビ)に若林農林水産大臣が出てきて食品偽装の話題で「審議会で議論」ということを云った。もうそろそろ各省庁が主催する審議会方式について考え直すべきなのではないだろうか。
安倍政権下でのヒヤリングがあからさまにやらせ公聴会であったこととまさに軸を同じにした価値観でしかないが、「審議会」は霞ヶ関が主導する方向へそのまま誘導するための仕組みだということがバレバレになってしまっていることを知りながらフェアな、公正なる議論であるかの如き振りをするのはもうやめるべきだろう。マスコミも、もう永田町、霞ヶ関に媚びて知らん振りをするのは止めようじゃないか。学識経験者という肩書きの御用学者の学識をきちんと論破するべきだろう。
グッドウィル、NOVAの問題を取り上げた時点で竹中平蔵にコメントを求めると、なんと彼は「企業のモラルが問われますね。それにも増して規制する側に問題がありますね」といけしゃぁしゃぁとコメントした。こんな事態に陥れた労働者派遣法の改悪に力を貸したのはいったい誰だったというのか。これを昔は「マッチ・ポンプ」といったんじゃなかったかと、そんな気がする。
NHKの「日曜討論」やテレビ朝日の「サンデープロジェクト」を渡り歩いた高村外務大臣や、町村、額賀、伊吹がふんぞり返った風を必死に保とうとして語るのを見ていると、もう彼らの、そして自由民主党という政党の賞味期限は明らかに過ぎてしまっているんだなぁと感じる。もうそんなに空理論を振り回して辻褄合わせに汲々とするのは止めたらどうだろう。アメリカの政権があと半年の間に闇雲にはね回ることに振り回されることを阻止できるのはいったい誰なんだろう。