先日伊豆に日帰りで遊びに行ったけれども、近頃は吊し雛なるものを見かける様になった。それぞれいわれのある物をいろいろな布で造り、それを繋げてぶら下げて飾る。稲取で見せて戴いた様々なお雛様を飾ったところではとても優雅に飾ってあった。節分の時の「恵方巻」じゃないが、「吊し雛」なるものも昔は見たこともなかったと思ったら稲取が発祥の地の様だ。詳細はこちらに。
つるし雛を見にいく前にランチを戴いてひとっ風呂浴びたのは熱川温泉だった。この温泉は伊豆半島の東側を走っている135号線を南下して北川(ほっかわ)温泉を通り過ぎると左手下に見えてくる。あれ!通り過ぎていくぞ!と思っているうちに道を左に降りて、海岸の縁を戻る様にしてようやく到着する。
私達の年代でいうと、「熱川温泉」とくればもちろんかつてのズーニーブーのボーカル二人のうちの一人、町田義人が唄う♪「あたがぁ〜わ、やまとぉかぁ〜ん」の大和館である。あの声が耳から離れない。彼は声域が驚くほど広くてこっちは真似ができない。その分相当に印象が強いからコマソンも多かったはずだ。今はなんでも豪州あたりに暮らしているとかいないとか(どっちなんだよ・・)。しかし、大和館もだいぶん古くなった。
私達がお風呂に入れて貰ったのはその隣。「志なよし」というこれまた相当に古くなったホテルだったがお風呂は熱いお湯の風呂とぬるめの風呂があって、あっちに行ったり、こっちに来たりと楽しんだ。熱海近辺は次から次にリゾートマンションが建っていっているけれど、この辺はどうなっていくのだろうか。こうした1960年代あたりに建てられたRC造りの建物は古くなったらそれっきりだからなぁ。
このホテルの目の前には足湯公園「ほっとぱぁーく」なるものが新しく作られていて目の前にどぉ〜んと拡がる大島を見ながらリラックスできる。
このホテルの道路の向こうに新しいホテルの様な建物が建っている。ここは玄関の上が露天風呂になっていて、水面が反射しているのが見える。凄いところを露天風呂にしているもんだなぁと思ってみていると、やにわにおっさん三人が立ち上がるのである。「こらっ!お前みたいなのがこっち向くんじゃない!」と思ったら丁度真ん中あたりは目隠し塀になっている。とはいえ、外からそんなおっさんが見えているなんて、興ざめも良いところだ。