ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

鳥塚しげき

 ワイルド・ワンズの鳥塚繁樹が全国の養護学校巡りのふれあいコンサートを始めてから既に24年。100回を数え、その記念のコンサートが文京シビックホールの大ホールで行われた。どうやらスポンサーの明治安田生命の丸抱えの様で、会場の中にはスタッフ・ジャンパーを着たスタッフがあっちにもこっちにも。客席もその多くは多分関係のある人たちばかりの様である。前半は実際の養護学校巡りがどんな様子なのかをビデオで見せ、鳥塚本人が解説。
 こんな活動をはじめたきっかけの説明もする。ザ・ワイルド・ワンズが人気絶頂の頃、ファンレターをくれた視覚障がいを持つ女性と交流をはじめたことがきっかけのひとつだとご本人を紹介すると、本当に賢そうな盲導犬と共にその女性が登場した。彼女は放射線治療の影響で顔にケロイドがあるのだというのだけれど客席からではよく見えない。彼女の話によると電話交換手になろうとしたが、当時の採用条件にあった「容姿端麗」にそぐわないとして採用されなかったのだという。(今から考えるととんでもない話。)それではと鍼灸師資格を取って就職しようとしたけれど、その時もそんな理由で採用されず、本当に自死を考えていた時に「想い出の渚」を聴いて元気づけられたのだというのである。その後この女性は日本人の視覚障がいの女性として初めてコロンビア大学に学んだのだそうで、今は障害学の研究職を捜しているのだそうだ。
 次に登場したのは40歳のダウン症の男性。鳥塚がNHK教育テレビの番組「ワンツー・ドン」に6年間出演していた当時に知り合ったのだそうで、彼はピアノの伴奏に合わせてスライド・ウィッスルで「エーデル・ワイズ」「大きな古時計」を演奏する。スライド・ウィッスルって「ひゅ〜、ぽん」しか知らなかったので、びっくりした。これは早速入手しよう。
 とりづか+こまつのステージでベースを弾いている藤田が鳥塚のふれあいコンサートにいつも付き合ってピアノを弾いたり手伝いをしているのは知らなかったけれど、彼は今日も鳥塚と共演。
 休憩の間に友人や先輩と合流。後半はザ・ワイルド・ワンズのステージ。巧い具合に打ち込みと構成されていて面白い。最も極端な場合にはギターが4台なっていて、誰もベースを弾いていなくてもちゃぁ〜んとなっているという具合。ハーモニーも完璧だという具合。時代はどんどん変わる。
 今月はもう一度とりづか+こまつのライブで今日会ったメンバーが再会の予定。