ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

メモ

なぜか朝6時半に眼が覚めてしまう。寒い。

オリンピックの聖火リレー

 どこにいっても歓迎されていないのは明らかだ。あんなに十重二十重に周囲から隔離され、本国から派遣された屈強な男たちに取り囲まれてとぎれとぎれに走る聖火なんて全く意味がない。そのうえあのcold Bloodの様なにこっともしない報道官に「ピシャ」っとコメントされると余計に反感が募る。FREE FOR TIBETと叫びたくなる。長野ではどんなことになるのだろうか。皆さん、特にオリンピックに行かれた元選手、を中心に「スポーツの祭典に政治を持ち込むべきではない」というけれど、政治的な力によって現在のオリンピック開催地が選定されてきていることは明らかで、もう既にそこから政治力に振り回されてしまっているんだからそれはどうかと思う。2016年のオリンピック候補地への東京の、というより慎太郎の、立候補だって充分に政治的ではあるまいか。

京成のスカイライナー

 新しいデザインになるのだそうで、なんとそのデザインを山本寛斎に頼んだそうだ。で、その発表会には上戸彩まで呼んできた。確かにスカイライナーはダサかった。何がダサかったのかというとあの赤と青のラインだったのである。そんなことはもうずっと前から誰も彼も分かっていた。どうしてあの色あわせなんだよと。だけれども、その「ダサさ」が京成らしかった。上野から千葉に行くんだよ?そんなすっきりかっこよくても似合わない、ってなものだと思っていた。だから見るたびに云っていた。「あのダサさが良いんだよ」と。山本寛斎デザインを売りのあれじゃ、普通の電車になってしまった。

親中国派

 中国訪問中のケビン・ラッド豪州首相は北京大学で得意の中国語で講演をしたんだそうだ。なにしろ中国は、さすがに日本の輸入量を超えてはいないけれど、今や豪州にとっては資源の有力輸入国家で、つまりは新規のお得意さんなんだから、頑張らないわけにはいかない。ましてや彼は中国に駐在した元外交官である。「チベット暴動の解決には平和的な対処と対話が最善だ」と語り、学生のひとりも「彼の意見に賛成だ。チベット問題は武力ではなく対話を通じて解決しなければならない。これが正しい答えだ」と述べたそうだ(AFPBB news 2008年04月09日 20:29)。
 今日のお昼のニュースを聞いていてぶったまげたのだけれど、中国がこの10年間にがんがん豪州の鉄鉱石に手をつけ始めてから、鉄鉱石の値段はがんがん上がり、そして原料炭はなんとこの10年間で6倍にもなったのだそうだ。当時は石炭の値段はほぼ日本の鉄鋼メーカーの言いなりで、契約した引取量は10%のプラス・マイナスありの契約でで50ドル近辺をゴロゴロしていた。しかも、引取量が土壇場に来て減らされても文句も云わないで引き下がっていた。まさに買い手市場そのものだった。それが今や300ドルである。こりゃリベンジだ。豪州にとっては笑いが止まらない状況のはずなのに、「2月の貿易赤字は過去最高となる32億8,900万豪ドル(季節調整値)に上り、前月から7億5,400万豪ドル(30%)拡大(豪州統計局)」だという。これは天候不順による出荷への影響によるというけれど、そんな簡単なことなのか。
 日本の鉄鋼業界は高炉をブラジルに建設する検討をしているという。ブラジルも鉄鉱石の産地である。原料炭がどうなのかはしらないけれど。スラブという半製品の形で荷を動かせば運賃削減にも繋がるという。これが実現すると、発生二酸化炭素の分散というメリットが出るということなんじゃないだろうか。政府も援助するのだろうか。そして今使われている船舶とまた違った形の船舶が必要となることになる。すると造船業にも波及する可能性がある。株をやっている人にとっては興味深い分析要素にならないのだろうか。私には全く縁がないけれど。

昔の駅名

 表参道がその昔何という名前だったかが思い出せない。建築中のビルの工事現場の前に行って、ここに昔建っていたビルが何だったか思い出せないのと同じように、「表参道」という名前そのものがごく普通のものになってしまっている。
 そういえば信越線の「黒姫」という駅も昔は「柏原」という名前だった。私は昔「柏崎」とよく間違えそうだった。「柏崎」が聴いたら怒るかも知れないが、「柏原」は小林一茶で有名だから「柏原」が怒るかも知れない。妙高高原駅もかつては「田口」という駅だった。赤倉温泉からこの駅まで半世紀ほど昔はスキーを履いたまま汽車の切符を、あたかもリフトの切符を買うかの様に買うことができたとよく聴かされたし、私自身もかなり下までスキーで下りた記憶がある。今では全く考えられない。概ねこうした駅は近所に昔からの地名が残っているからなるほどということにはなる。
 「表参道駅」は「神宮前」という駅名だった。かつてはあそこにあんなに何本もの地下鉄が錯綜しているわけではなくて銀座線だけだった。神宮球場に行くのに、「外苑前」だったか、「神宮前」だったか分からなくなって、あぁひと駅まちがったと地上に出てから気がついたというのが何回かあった。今回ウィッキペディアで「表参道駅」を検索して初めて知ったのだけれど、「神宮前」という駅名になったのは1939年のことでそれまでは「青山六丁目」だったという。そりゃ知らない。

党首討論

 テレビで見るのを忘れちゃったので早くネット上の新聞記事で読みたいと思っていたのに、なかなかアップされなかった。よく考えたらGoogleに依存過ぎだったわけでここの新聞のサイトを巡れば良かったのだ。
 読売で読むと、福田首相が「権力、人事権の乱用だ」と厳しく批判した。首相は「適材適所の場に官僚であった者が就くことがそんなに悪いのか」と述べたうえで、「人事権は政府にある。よほど変な人事をしなければ認めるのが国会同意人事の制度だ」と詰め寄ったと書いてある(2008年4月9日22時31分 読売新聞)。小沢氏は「日銀正副総裁の中に、必ず旧大蔵省(財務省)がポストを占める既得権益がいけない」と指摘。「人事権、予算編成権は政府にあるが、参院過半数の意思を尊重して野党の意見を取り入れるのは当たり前だ。文句を言うなという話では、国会がいらなくなる」と反論したそうである。
 「いつまで嫌がらせやっているんだ」という声も聴くし、民主党の中でもそんな声は強くなってきている。だけれども、そして私は小沢一郎をそれほど勝手もいないけれど、この記事の中の小沢一郎の主張はなんら間違えていないと思う。福田康夫の主張は“これまでの自民党体制下では”「よほど変な人事をしなければ」という話であって、今この国の立法府は全く同じ勢力図になっていないのだからこうしたことが起きて当たり前の状況であるし、そうであってもおかしくない、そんな制度なのである。行政府が設定し、立法府がこれを審議して決定するのだから正しく機能しているのである。したり顔で「もうそろそろどうにかしないと」というのは構わないけれど、「いい加減にしろ」的風情を吹かせるのは間違いなのだと思う。これまでさんざん数の暴力をふるってきた人たちはもう麻痺しちゃってるんだろうね。
 [写真:いよいよベランダにも春が来た。]