ほぼ足りてまだ欲 その先

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外国人介護スタッフ

 急遽出かけなくてはならなくなったけれど、気になっているから一言だけ。
 インドネシアから派遣されてきた介護スタッフの人たちが現場配置についたんだそうだ。彼らは介護士の試験に受からなくてはならないことになっている。今の介護の現場に介護福祉士がどの程度の割合でいるのかちゃんとしたデーターを手元に持っていないけれど、全員が全員資格取得者ではないことはよく知られている。
 だのに、彼らは介護福祉士の試験に一発で受からなかったら帰国することになっている。そんな切迫した環境の中で仕事をして受験勉強もすることに堪えられるのだろうか。日本人でも大変だ。
 それに日本人スタッフは資格があろうがなかろうが全くの話、なんら優位性が現実的にはない。これはこの制度ができた頃から現場では、一体何のための資格かわからないとずっと語られてきた。
 これに引っ張られてなのか、試験制度を保つことによって天下り団体がより存在できるためなのか、在宅介護の介護スタッフにも介護福祉士をとらせようとする動きすら伝えられる。この報酬にもかかわらず、か?
 インドネシアからやって来た人たちが全員試験に受かるとは考えられない。そうすると帰国させられた人たちはその後どうなるのだろう。日本で取得した技術、考え方は帰国後もインドネシア国内で役に立つのだろうか。それとも彼らは他の国に行って働くことになるのか。
 多分日本がこれだけの費用を掛けて育成したスタッフが資格を得られなくて帰国すると、多分、受け入れられなかった日本を好きになれないだろう。そしてカナダやアメリカ、あるいは台湾や韓国、あるいは自国で介護の仕事をえることになるのかも知れない。もし、そうだったら各国から喜ばれる、ということを寛大なる日本国官僚社会はめざしているのだろうか。これこそ、国際協力だ!と主張するのだろうか。
 まず、介護の職場の環境を大幅に改善するところから始めたらいいのにねぇ。たかだか現場の介護労働報酬を3%改善することで是とする感覚がわからない。
 もっとちゃんとこのことについては議論しなくちゃなぁ。