介護福祉士の国家試験受験者が昨年に比べたら、なんと半分に減ってしまったのだそうだ。朝日新聞が報じている。こちら。
2015年度は16万919人。ところが2016年度はなんとたったの7万9113人。どうするの、これ?ず〜〜っと昔からこれは目に見えていた。
ちょっとした研修を受ければ介護の現場で働くには困らない。訪問介護だって、訪問介護の研修を受ければなにもこんな資格を取らなくたってできる。今でこそその研修には金がかかるけれど、2000年の福祉構造改革のころは各地の自治体が費用を負担してただで研修を受けられた。その後、全員この資格を取るべきだという声があったけれど、そんなことをしたらあっと驚くほど介護の手がなくなるぞ、というのでそれはなくなった。しかも、この資格を取ったからといって現場での収入が増えるのかといったら、特に訪問介護なんかだとまったく変わりゃしない。挙げ句に交通費だってもらえなくなってしまったりして、ほかの場所から通ってきた訪問介護の人たちは来なくなった。
資格を取ったら収入が増えなくちゃ意味がないよねぇ。施設で介護の仕事をしている人たちの現場では、やっていることに対して変わりがないのに何で収入が変わることになるのか、おかしいじゃないかという感情が吹き出す。
資格の二重構造がず〜っとそのままじゃ、いやになるよねぇ、と思っていたのだけれど、どうしてここに来て急に半減したんだろう?この記事はこの辺に答えてくれているとは思えない。