NHK FMの三昧は今日は「戦後歌謡」で「こんなベッピン見たことない」(神楽坂はん子/コロムビア男声合唱団 )なんてのがかかっていたりしている。なんだかラジオ深夜便になっちゃっているみたいだ。いまはもういない親父が生きていたら大音量でかけていそうだ。こんな時代が来るとはね。
5月2日は「今日は一日“みんなのうた”三昧」、4日は「ラ・フォル・ジュルネ」、5日は「吉田拓郎」でゲストが坂崎幸之助、6日は「ハードロック・ヘビーメタル三昧」と続く。
う〜ん、微妙。
「戦後歌謡」
今日の「戦後歌謡」はパーソナリティーが加賀美幸子(大きな声で言ってはいけないけれど、多分あの方は67歳くらいになられるはずである)と立川志らくで、加賀美さんのフリーな話っぷりが若々しくて驚く。いつもゆったりしたテンポでしっかりしっかりとした落ち着いた話し方の加賀美さんしか聴いたことがないので、これが意外でとても嬉しい。かつてあの方が群馬の山の中の養鱒場を「小さな旅」の取材で来られているのに遭遇したことがあるけれど、その時もいつものような話っぷりだった。
1959年のNHK紅白歌合戦の録音が流れるが、これが聴取者が持っていた録音だというのだ。雪村いずみの「スワニー」が流れるとこれが上手いっちゃありゃしない。旗照男は日本語の「マック・ザ・ナイフ」である。彼は一昨年だったかにラジオ深夜便で唄うのを聴いたけれど、まだまだ達者そのものである。驚くことに朝丘雪路が「Swing Swing」を唄っている。そういえば沢たまき、東郷たまみ(画家・東郷青児の娘)でジャズ三人娘だなんていっていたことがあったっけなぁ。
司会は紅組が中村メイコで白組は後の参議院議員、「どうもどうも」の高橋圭三である。高橋圭三といえばもちろん「私の秘密」で、「世の中には貴重な、あるいは大変珍しい体験や経験をお持ちの方が多いものでございます」で、始まる看板番組だった。この二人は1959年から1961年まで三年間連続で司会をしている。
テレビ・ラジオ同時放送、その上国際放送でアジアにも流れていたそうだ。
高橋圭三が木下恵介監督のことを「きのすけ」といってしまって大変に恐縮する。そういやぁ、紅白のオオトリで都はるみを紹介しようとして「みそら・・」といってしまったアナウンサーがいたのを思い出す。生放送だし、昔は本当に大舞台だったから大変だ。
こちらの方が毎回の紅白歌合戦の出演者と唄った曲をちゃんと順番にアップしておられる。
灰田勝彦がユニフォーム姿で出てきて「僕は野球の選手」を唄った。そこで思いだした。確かこの頃、野球のコントをやる集団がいた。私はとても好きで、いつも彼らが出てくると嬉しくて、あぁ、やってみたいなぁと思っていた。もう名前すら想い出さない。
最後の197曲目は北原謙二の「ふるさとのはなしをしよう」だった。あぁ、これってなんていい歌だったんだろう。
それにしても豊岡豊の話を聞けなかったのはかえすがえすも残念だ。