ほぼ足りてまだ欲 その先

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だとしたら

 昨日の衆議院予算委員会で麻生某が民主党西村智奈美の質問に対して、自分は43歳で結婚して、今は23歳と20歳になる二人の子供を育て、一応最低限の二人の義務を果たしたと発言して、その後この「義務」を撤回したことは昨日書いた。
 今朝の新聞を読むと彼のその後の発言「発言が適切じゃないと思って撤回した。不愉快な、ご迷惑を掛けた方がいらっしゃるなら、おわびしたいと思う」といういい方なんだけれど、この種のいい訳で、いつも気になるのは、「いらっしゃるなら」「迷惑をおかけしたのだとしたら」という言い回しである。
 そういう人がきっといるだろう、それを慮って訂正したり、撤回したりしたわけで、それを仮定形で語るのには私はいつも違和感を感じている。「お詫びをするのはそういう人がいるかも知れないのであって、そういう人がいないんだったら、俺はこんなのお詫びする気なんて全くねぇんだよ」といっているように感じるのだ。つまり、大変に不遜なんである。挙げ句の果てに彼のようにふてぶてしくいわれると余計にそう感じる。
 ここまで書いたら彼は多分こういう。
 「私のいい方があなたにねぇ、そういう、ま、なに?不愉快?な感じを抱かせたのだとしたら、そりゃ、私の不徳の致すところでねぇ・・、ところであんた、どこの社?」とでも。どこまでいっても同じだ。
 ところで、今回の補正予算の中に「二割近くの二兆八千五百億円余りが国家公務員OBの天下り先になっている法人に支出されることが7日、民主党の資料請求に対する政府の回答で分かった(東京新聞2009年5月8日 朝刊)」そうで、霞ヶ関再生プロジェクトなんだそうだ。それでいて昨日の民主党西村智奈美の質問に見るように国民の生活支援についてはがっぽり削減したままだ。霞ヶ関支援補正予算と命名しよう。こんなものを週明けにでも委員会採決だなんてことを云っている政府与党はどこまで大馬鹿野郎だ。
 自民党はこれまでの根腐れのまんまだからしょうがないけれど、与党にしがみつけとでも指令が上から出ているのか、会員、国民を霞ヶ関に売り渡す連立与党、公明党はなんたる堕落か。