ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

修学旅行に見る米国ギャングの影響

 え〜っと、実際の話、私はもう年齢と共にテレビでもいわゆるバカ騒ぎ娯楽番組を見たりしなくなったので今のサブカルの流行廃りを殆どわからない、というか、わかる価値が自分にとってはないので大変にずれた話になるのだろうということは間違いがない。
 今頃は修学旅行のシーズンというのがあるのかないのかわからないけれど、昨日シャラシャラ雨が降る中を近所の繁華街にさしかかると、中学生と覚しき様々な格好をした子どもで溢れかえっていた。その殆どが制服と覚しきものを着た一群と明らかになんでも良いから好きなものを着てきなさいの一群とに分かれる。
 制服と覚しき少年少女の中に上は白いワイシャツ、下は黒のズボンという、まぁ、日本のスクール・ウェアとしては保守本流というべきタイプが当然の如くいる。ところがある一団は全員が白いベルトをしていて、そのズボンたるものは渋谷の駅前を歩いている呆れたボーイズのように、腰骨の下あたりに引っかかっている。
 そうかと思うとなんでも良い一団はやっぱりあの辺でうろうろしていそうなだぼだぼシャツにぶかぶかズボンである。まぁ、だらしないっちゃありゃしなくて、あの年頃はなんたって反権力主義に走るのが若さの原動力だったりするわけで、いわれるがままな権力のシステムにのってたまるか!精神はなかなか良いけれど、その目指す(いやいや、なんも目指しちゃいねぇんだけれど)方向がどっちにしたって基本は米国ギャングの表層模倣(それもその背景を知らないまま)なのが、若さのいたらぬところであるわけだ。
 私は人間的に底が浅いからなんだろうけれど、もし自分が教師だったら今のそんな表層を見ていたら我慢ができなくなったかも知れない。その辺のところを昨年の日経おとなのバンドグランプリ受賞バンド「BLACK BOARD」四人の先生と話してみたいのだけれど、彼らと遭遇するときはいつもいつもステージ上なので、そんな時間がない。
 多分いうんだろうなぁ「あんな格好していても、中身は普通の男の子だし、女の子なんですよ」と。わかっているんだなぁ、わかっているんだけれど、どうもずるずるのでれでれが我慢できなかったりする。そこにはきっとそうしたくなるきっかけがあったり、ただ単にうわべを付和雷同に真似ているだけだったり、あるいは並々ならぬ状況があったりするんだろうけれどねぇ。それにしても誰も彼も全世界で米国ギャングの物まねしなくても良いだろう。え?自分が若かった頃のことを考えてみろ?そうなんだよなぁ。