ほぼ足りてまだ欲 その先

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金原亭馬生

 恒例の十一代目馬生師の落語会に出かける。この時にしかお会いしない人たちばかりで、特に私が前回体調を崩して出かけられなかったので、一年ぶりに再会した人たちで楽しかった。
 師匠の演目は「真景累ヶ淵より豊志賀」だった。この会は客層がいろいろで落語の好きな人の知り合いだったり、会場の旦那のお友達だったりという方々がおられるので、落語に詳しい方だけとは限らないわけで、この手の噺をかけるのはなかなか難しい。
 以前はお弟子さんの二つ目連も顔を出したりしていたのだけれど、最近はとんと顔を見ない。押し掛け前座だと仰る三味線の女性が出た。
 噺もそうなんだけれど、人前でのパフォーマンスという奴は隅々まで声が届くかどうかというのは大変に重要で、それがまず基礎だろうと思う。師につくというのはそういう点も含めての指導をいただくということで大いに意味があるということだ。
 「銀盛堂がとうとう店を閉めちまって・・・」と話したら、なんと京橋の「あづま」が店を閉めたという話を聞いた。絶句した。昨日あの前を通ったはずなんだけれど、反対側の歩道を通ったから気がつかなかったのだろう。そういう時代なんだねぇ。そろそろなじみの店がどんどんなくなって行くことによって寂しい思いをし続ける歳になってきたということなんだろう。多分あとはこればっかりだ。