ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

温泉と蕎麦、そして

 昨夜8時には寝てしまったというのに、ようやく目がさめたのは朝の6時でなんと10時間も寝てしまったことになる。
 昨日長坂のスーパーマーケットの中にあるパン屋さんで買っておいたパンで朝ごはんを済ましたものの、外は霧で真っ白だ。連れ合いが目を覚ますまでうろうろしている間にまたまた眠たくなって、小一時間寝ているうちに友人から電話。彼のレパートリーの中から快適な温泉と蕎麦に行こうというお誘いに即座に乗る。
 行った先は武石村がやっている武石(たけし)温泉・うつくしの湯。このあたりには数え切れないほどの日帰り温泉がある。その大半は入場料が400-500円という手軽さ。この温泉も約10年ほど前に作られたようだけれど、ちゃんと露天風呂もある。
 それまではこちらに来るたびに行くお風呂はせいぜい車で半時間ほどの範囲に限られていたのだけれど、友人が「温泉400」なる本を入手したそうでレパートリーが格段に増えたのだそうだ。その上、もちろん信州だからあちらこちらにおいしい蕎麦屋がある。今回たちよった蕎麦屋は長和町(ながわまち)の信州立岩和紙の里の食堂。長和町という町名は聞かないなぁと思ったら2005年に長門町と和田村が合併してできたのだそうで、道標に書かれている町名は上から貼り付けて長和町となっていたりする。
 例によって信州での蕎麦とくれば、私は盛りとかき揚げ天麩羅。そしてその盛りはこれで大満足という量。和紙の里というだけあって、横では漉きあがった和紙の縁を切り落とす作業をしていた。
 家に帰ってきたらこれが午後2時近くで、ごろんとするとあっという間に小一時間寝てしまう。やたらと眠れてしまって、もう笑うしかない。涼しいせいかちょっと油断するとすぐに眠れてしまうのである。近所に新しいお店ができているというのでそぞろ歩きで冷やかしに行くが、何がどうなっているのか、ずいぶんたくさんの人が群がっていて昨年の様子とはまったく違う。こうして人を集めるコンセプトというのは誰が作り出すのだろう。出店したいお店の方から作り出すのだろうか、それともこんなコンセプトにあうだろうお店を選び出して声をかけるのだろうか。どちらから話が始まるかによってはテナント料金にも影響するだろうなぁなんてこっちには何の関係もないことを考えてしまう。
 かわいそうなのは川を借景にしていたお宅だろう。一年経たないうちに川の向こうにコンパウンドができてしまって、新しい道ができてそこをひっきりなしに人が通るわけだからそれまでの環境はあっという間に劇的な変化を遂げてしまったわけだ。
 家の前で自転車に乗ったカップルに遭遇する。この山道は通り抜けられるのか?とたずねられる。もちろん通り抜けられるのだけれど、結構根性を持って自転車を押すつもりにならないと乗り切れないよ、でも若いんだから頑張ればできるよと送り出す。果てさてどんなことになったことだろうか。
 真夏のシーズンはこの抜け道は皇室ご一行様でさえ通る道で、週末ともなるとひっきりなしにタクシーや地元の車が通るのだけれど、この週末はそれほどでもない。どうやら友人の話を聞くと今年は例年に比べて人出が少ないような気がするという。
 夜は友人の家に誘われて、自宅前の庭で採れた野菜を中心にご馳走になる。もうおなかが一杯でお米のご飯に手が伸びない。久しぶりに会ったものだから話はいつまでも続く。
 そうそう、書き忘れていたけれど、今年も温泉の帰り道に「ちゃたまや浅科店」に立ち寄る。意識はしていないけれど、ここのお店には何年も前から何回も入っている。卵を使ったお菓子が満載で一歩中に入るとあたり一杯あまぁ〜い匂いに満ちている。ふにゃふにゃとなりそうだ。本当はおいしいケーキやシュークリームを買うべきなのに、私たちはいつもジェラートを食べて帰る。周りはきれいな田んぼで実をつけた穂がだいぶんお辞儀をしている。もうしばらく経ったら色がついてきれいな景色を見せてくれるんだろうなぁとそれを見てみたい。