ほぼ足りてまだ欲 その先

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検索 ダウンロードの嵐

 豪州の国立図書館の新聞記事検索にはまって以来、米国の新聞サイトにもはまってしまっていて昨日から何も手につかない。ま、別に良いんだけれど、ちょっとしばらく遠ざかっていた「アイバ・郁子・戸栗・ダキノ」についての検索をかけてみるとかつては引っかからなかったものがどんどん引っかかる。
 確かに彼女は米国籍の人間で日系とはいえ殆ど日本語を喋ることもできなかった米国人であったわけだから、それで不思議はないといえばないのだけれど、彼女のことについて書いている、あるいは彼女のあの存在について、法的にも正義ではなかったという切り口からでも、関心を寄せている人はネットで見る限り、圧倒的に米国に多い。今現在彼女を含めて当時の状況について研究している人がどれくらいいるか知らないけれど、ネットで検索している限りでは、圧倒的に米国の方が関心が高い。
 日本では残念ながら戦後がもう既に終わった印象を世間が持っている中で、彼女が1949年7月からの裁判の中でどのような状況に陥ったかを書いている人はあまりいない。何度も書くようにわずかにドウス昌代の処女作「東京ローズ」と上坂冬子の「特赦-東京ローズの虚像と実像(文芸春秋 1978/06 中公文庫では改題「東京ローズ-戦時謀略放送の花 1995/8)」ぐらいしか思いつかない。
 もう一度ドウスの作品をさらってからまた検索に没頭しよう。