東京新聞の今日の社説がなにやら面白いことになってきているそうです。
もともと警察や検察の事件報道は当局の捜査情報に多くを依存しますから当局が描く事件の構図や筋書きに影響される宿命を免れません。「新聞は当局の情報操作に手を貸している」との批判を必ずしも一蹴(いっしゅう)できない理由です。
権力との関係で新聞の敗北の歴史は少なくありません。情報操作の危険性を自覚しつつ、取材力を磨き、見識を高めていくしかありません。それが汲(く)むべき教訓でしょう。わたしたちは何より読者に情報の「真実」を伝えなければならないからです。
(東京新聞 社説 2010年4月4日)
こんなことを書いたのは多分新聞各紙では初めてではないだろうか。読売・産経が書くわきゃないけれど。