神奈川県の不正経理問題で、県警は８日、架空発注で業者にプールした公金を流用したとして、詐欺の疑いで、元県職員の吉田伸一容疑者（58）と木村仁容疑者（50）を逮捕した。
これまでの県の調査では、03〜09年度で総額16億6千万円の不正経理が判明。2人はほかの元職員2人＝1人は自殺＝とともに、2002〜06年度に、少なくとも1億2千万円を流用していたという。着服は当初、預け金をタクシークーポンにして納品させて深夜帰宅の際に使用して始まり、徐々にエスカレート。図書券などを納品させて換金し、飲食代や遊興費などにも使うようになったという。（神奈川新聞2010年4月8日）
判明している4人による着服金額は少なくとも1.2億円ということだけれど、不正経理総額の16.6億円という金額はとてつもない額だ。こんな金額がこれほど長期にわたって流用されてしまっていた、流用されっぱなしだったというのはどういうことなんだろう。それだけ役所の金の流れのチェックはいい加減だということになるのだろうけれど、どこまでいい加減だったのか、という点についての追求、解明は不可欠だろう。
追記：昨年自殺していたのは上司なんだそうだ。高級ソープで遊び三昧だったそうだ。
