ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

日蝕

 1958年4月19日に日本の広い範囲で日蝕が見られたのだそうだ。しかも金環食が見られたという。私はその時、小学校5年生で、静岡県の三保半島に暮らしていた。かすかな私の記憶では、とても良い天気の日で、多分色の付いた・・黒だったかなぁ・・下敷きをかざしてみていた記憶があるけれど、記憶の一欠片にはガラス片をろうそくの炎にかざして煤をつけ、それをかざして見た記憶もあって、それがいつの日蝕だったのかは定かでない。
 しかも、この日蝕を自宅の縁側から見ていた記憶がある。当時の記録をネットで探し出すと一発で大変に詳しいものを探し当てることができて、静岡あたりで最も日蝕が大きかったのは昼過ぎのようだ。もしそれが平日だったら、こんな時間なら必ず学校の校庭で見ていた筈なんだけれど、自宅で見ていた記憶ということはどういうことなんだろうと思って、これまた過去のカレンダーを検索してみると案の定土曜日だ。
 今の子どもたちとは違って当時は土曜日は必ず学校があって半ドンだったから急いで学校から帰って来て庭で見ていたらしい。
 鮮明な記憶は風に揺れる木の葉からの木洩れ日がどんどん時間が経つにつれて三日月型になっていくことだった。とても驚いた。私にはその理屈が理解できないんだけれど、とにかく驚いた。この時に「えっ!?いったいなぜ!?」と興味を持って様々な本を読みあさるようになっていたらきっと天文学者か物理学者になっていたかもしれないけれど、凡々とした私は自転車に乗って走り回ってしまったのだった。
 それから知ったのは、どんな光源でも、親指と人差し指で小さなマルを作って手を動かしてそこを通る光をいろいろ映してみると光源と同じ影が見えることだった。ふっしぎぃやねぇ。
 2012年5月21日にも日蝕が見られるそうなので、この時にドピーカンになって貰って木洩れ日を写真に撮ろう。