そのうちどうにかなるんだろうとタカを括ってきたけれど、これは本当にかなりヤバイ状況になってきた。もうそろそろメキシコ湾の仲に限った話ではなくて、メキシコ湾流に乗って大西洋全域に拡がる可能性が出てきた。エネルギー源たる化石燃料をどんどん表面に拡散させて使えなくしているだけではなくて、母なる海を死滅させ始めている。
かつては情報が錯綜した結果の核兵器によってこの地球は死滅すると思われていたものが、ごく最近ではなんだかしらなけれど、環境の大きな変化で滅びていく、つまり地球が死滅して、その恩恵を得られなくなった人類も、すべての地球上の命あるものが死滅していくというシナリオで、多くの小説、映画シナリオが書かれてきたものが現実味を帯びてきた。
海底1,500mから自噴する原油はひょっとすると打つ手がないのかもしれない。これと同じ要因は各種核施設についてもいえるわけで、施設そのものがどんどん古くなって老朽化していくといつこの海底油田のように手のつけられないものにならないとも限らない。尤も今回のこの海底油田の状況が地球の終わりの始まりを告げている状況にあってはもうどうでも良いことなのかもしれない。しかし、オイルの拡散、放射能汚染物の拡散は地球が元に戻るのに、途方もない時間が掛かることは容易に想像ができるだろう。
しかしながら、残念なことに、容易にできる創造はそっちだけではなくて、濡れ手に粟の方がより輝いて見えるんだろうなぁ。私だって心の底から濡れ手に粟の欲しい、煩悩まみれだから、人のことはいえやしない。こうした状況で地球の終わりを予測できる状況に立ち会っているということだけでも、ヘンリー八世よりは世の中を知っているといっても良いだろう。奴は自分の周りのことしか知らなかったからあんな人生を送ったのだろうからね。