ほぼ足りてまだ欲 その先

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回復ではなく、その逆

地方私大の定員割れ改善=不況で都市部からシフト?−私学事業団
 中小規模の地方私立大学を中心に深刻化していた定員割れが今年度は前年度比48校減少し、569校中217校にとどまったことが、日本私立学校振興・共済事業団(私学事業団)の調査で31日、分かった。私学事業団は「不況の影響で入学者が大都市の大学に行かず、地元に残ったのではないか」とみている。
 事業団によると、定員100人以上200人未満の大学では、98校の定員計1万3757人に対し、1万2396人が入学。定員割れの比率は学校規模別では最大の10%となったが、16%だった昨年度に比べると6ポイント減った。
 100人未満の大学の定員割れは2%、200人以上300人未満は4%、400人未満は4%、500人未満は2%、600人未満は1%などで、いずれも1~10ポイント改善した。また、都市部より地方の大学の方が入学者の伸びが大きかった。(時事ドットコム 2010/07/31-19:35)

 ということは都心部の中・大規模大学の入学者が減少している、ということなのだろうか。原典(こちらでPDF)にあたってみると入学者定員800人以上の大学ではわずかながら入学者数が前年を上回っていることになっている。これはあくまでも全体での話なので、個々にばらつきがあるのかも知れないけれど、少なくとも小規模から大規模大学へ入学者は流れていることになり、小さな大学の危機が去ったとはとてもいえないだろう。それにしても今でもこれだけの大学が存在することに改めて気づかされた。