私は自らの不明を深く反省するしかないのだろうか。亀井静香が月刊日本(「編集方針的には右派・保守に分類され、外交面では反米保守色が強い。新自由主義的経済政策には一貫して批判的なスタンスを取っており、特に小泉純一郎・竹中平蔵の経済・外交政策を痛烈に批判」ウィッキペディア)という私が聞いたこともない、あたかも立派な右翼紙ではないかと思えるような雑誌にこんなことを書いている。「CIAが亀井静香を暗殺しないかぎり、民主新政権はアメリカの言うなりにはならない」というのである。つまり亀井は反米の立場にいるというわけだ。そういえば、彼は大臣であった時に記者会見を記者クラブ以外にさっさと解放し、それが旨く機能しないと見るや記者クラブ会見の他にその他に対する会見を開いた。
私は彼はただただ郵政民営化に反対する郵政族に過ぎないのだと思っていた。ところがあの記者会見以来、どうもそんな低レベルの話ではなさそうだということを感じさせてきた。
この雑誌では、亀井静香はこの国をここまでに貶めた対米従属派が誰なのかを次々に数え上げているそうだ。
- (1)自民党清和会:CIAエージェントであった岸信介を源流とする佐藤、中曽根、福田、宮沢、森、小泉、安倍、福田、麻生の歴代自民党政権の政治家
- (2)民主党菅一派:菅、仙石、枝野、前原、野田、岡田、玄葉、安住、小宮山、蓮舫などの民主党内に送り込まれた新自由主義反小沢勢力
- (3)公明党=創価学会・みんなの党:自民党の別働隊として米国の対日支配を推進する部隊
- (4)財務省・検察・司法省・最高裁事務総局をトップとする霞が関特権官僚:戦前のエリート軍事官僚と同じく財政と司法を握った霞が関のエリート官僚達
- (5)大手マスコミ・電通・博報堂・御用シンクタンク・御用評論家・御用学者:紙と電波を独占して莫大な利益供与を受け見返りに「大本営発表」を繰り返す
- (6)経団連に結集するメガバンク、トヨタ、キャノン、三菱重工などの大資本企業経営者:「小泉構造改革」により270兆円の内部留保を積み上げた
- (7)「在特会」などの排外主義極右団体・右翼・暴力団
驚くほどの鮮明さである。