ほぼ足りてまだ欲 その先

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爺さん学生の可能性

 昨日またまた放送されていた(もう本当に何回放送したら気が済むんだろう)「マイケル・サンデル先生の白熱教室」なんだけれど、実をいうと今回くらい一生懸命に見たのはひょっとすると初めてかもしれないのである。それでも終わりの三分の一ほどだったのかもしれない。
 いや、実に真剣に見たのだけれど、それでも一発では理解不能なところがたくさんあるのだけれど、それは多分、彼がハーヴァードの学生向けにリストアップしている参考図書を読んで立ち向かわないと全部を理解するのは難しいということなんだろう。
 しかし、これを真剣に聴いていると、10代の生徒だけでなくて、ひょっとして定年で職を辞した世代でも、このあたりの勉強をしてみようと大学に行く人が出てくるかもしれない。いやいや、それどころかひょっとしたら米国の大学に留学してみたいと思う退職世代が出てきてもおかしくない。しかし、問題はもちろん学費でもあるが、その関心を持ったテーマに沿って研究をして、例えば論文を書いたとしても果たして、若い世代に比較して世に資するだけの活動ができるだろうかという点はやや懐疑的にならざるを得ない。その先の発展性があるだろうかという点である。
 いやいや、研究の道には出発点はどこでも、いつでも良いのだ、と考えればいいのだろうけれど、それまでこなしてきた仕事から考えたら、それぐらいの退職者が出現してもおかしくはないはずだし、多分、もう既にその類の人たちは出現しているのだろう。私の知り合いでも還暦で某大学の博士課程後期課程に所属して研究を続けている人を知っている。
 サンデル先生の授業についてはこちらの方が素晴らしいまとめをされている。