かつて印刷やさんと付き合いがあった頃のことなんだけれど、年賀状を手書きで印刷したことがある。自筆で葉書のスペースに書いて、それをそのまま版下として葉書に印刷して貰った。一瞥くらいだと手書きかと思える。良く見ると印刷だっていう具合。年賀状が一億ワープロになっちゃったから手書きが良いなぁって。一時期時間がないなんていってまたワープロに戻ったことがあるけれど、概ねガリ版を含めて手書きである。
しかし、私の手書き文字は実につたない。なにしろかつての上司が、私が書いたメモを自宅に持ち帰ったら、それを見た大学生のお嬢ちゃんが、これ、子どもが書いたのか？と訊ねた、という逸話が残っているくらいだ。私は文字というものは経験と年齢がどんどん大人びたものにしてくれるものだとばっかり思っていたんだけれど、ちゃんと練習をしなければそうはならないのだということを自らの身を持って立証してみたわけだ。
来年はもう少しお金を貯めて、印刷やさんに発注できると良いんだけれどなぁ。
