海外で日本のことがこれだけ連日報じられるということは大変に珍しい。良いことは報じられないけれど、これだけの惨事になると報じられるということかとも思うけれど、これはひとえに原発事故が含まれているということが要因だろう。原発の事故でなくなった犠牲者はまだ一人も発生していない。それでもすでに2万人を超える犠牲者が出ているのだけれど、それで海外のメディアがこれだけ報じ続けるかといったらどうかなぁと思わないわけに行かない。
自分のところに及ぶ被害はどれほどになるのだろうか、うちは大丈夫なんだろうかという思惑は大きい。然るに市民レベルで聴くと、アジア各国でも日本に対する支援寄付の話題はかなり大きく拡がっていることに驚く。ひょっとすると日本はまだそれほど嫌がられているわけではないのかも知れないと思ってしまいそうだ。もし、そうだとしたら、（とても功利主義的なことをいっていることになってしまうかも知れないが）丁寧に対応してこれからの友好関係に役立てたいものだという気にもなる。日本の外務省にそんなことができるだろうか。
