お〜!やっぱりアメリカから押し込まれたのかぁ、だからあんな変な時間にはっきりとしない決断によってあんな怖ろしいことをなんちゅうこともないという雰囲気で放射線汚染廃水を海に投棄したのか、と納得したのに、次の日には平田オリザが前言を撤回したという記事があちこちに掲載されるに至った。
それで一発終わり、という雰囲気を新聞も、内閣関係者も伝えているけれど、世の中、そんな簡単に消し去ることができるものか。
平田オリザが撤回した理由を見て見ると良い。
「事実関係について知りうる立場になかった。撤回して謝罪します」とする18日付のコメントを所属事務所を通じて発表した。
この中で平田氏は「3月11日以来、官邸に出入りしたこともない」としたうえで「発言は他の事柄と混同してのものと思うが、事実ではない。重ねて関係各位におわびいたします」と説明している。枝野幸男官房長官も19日午前の会見で、平田氏から「不用意に誤った発言をしてしまい、申し訳ない」との連絡を受けたことを明らかにした。(Asahi.com 2011年5月19日11時51分)
官邸に出入りしていないし、知りうる「立場」になかった、といっている。混同してのものと「思う」といっている。このカギ括弧に入れた言葉は重要だ。
平田オリザともあろう人が、こんなことをそんなに軽薄に口にするはずがない。アメリカからこの種の押し込みがあった、といわれたら、なるほどそうだろうなぁと納得する方がよっぽど自然だ。内田樹は浜岡の停止だってそれである可能性は随分高いんじゃないかといっている。その証拠に他の原発については止める可能性にすら菅直人は言及していないじゃないかといっている。つまり、アメリカによって今でもぐいぐい押し込まれていることがわかるというのだ。
私のtwitterのタイムラインでは、ヘリコプターからのたった数回の放水作業もアメリカからのプレッシャーによってやらざるをえなかったんだという記述すら語られている。
それまではそうでもないと思っていたけれど、平田オリザの口を慌てて押さえ込んでいる枝野を見て、確信に変わりつつある。