ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

あたりまえ

 ウ〜ン、巧く自分の考えを整理できなくて、困っているのだけれど、これまでの自公政権55年を攻撃する人はいるが、日々の行政の地道な努力を見て見ろ、あれがなかったら日常はないんだぞと書いている人がいる。
 あたかも正論の様に見えるけれど、奴らが国民の安全で、文化的な生活を確保するということを常に念頭に置いて政治を行っていたら、こんなことにはなっていなかったはずだ。
 彼が取り上げているのは国立感染病研究所が配布している「感染病防止のために周囲を消毒しましょう」というチラシだ。被災地にハエが大量発生しているのは有名で、伝染病を媒介するだろう蚊の発生だって、蔓延して当たり前の状況にある。今は啓蒙のチラシを撒いている場合じゃない。やって欲しい。国が県が消毒を実施して欲しい。
 役人は声を掛けたら国民がそれに従うのだと本気で思っている節がある。法律さえ作ればいいと思っている。あとはその法律に従うべきであって、それに従わない国民の民度が低くて、しょうがないんだと思っているようだ。
 必要なのはそれから先なのだ。それをどんな理由でそうしなければならないのか、だからその法を守らないと、こういうことにするぞ、守らない人は摘発していくぞ、という姿勢だと思う。
 そのためにはフェアなスタンスに立った考えが必要だ。
 「儲かればよい」というスタンスはフェアじゃない。それが国民全員が「儲かる」のであればそれはフェアだろう。しかし、電力企業だけが儲かるために、政策を立てるのは誰がどう見てもフェアじゃない。地元の農民は脅威と金を引き替えにした。地元の漁民は一時的な金に安全な食料の提供を換えた。しかし、それを一筋縄でアンフェアだというわけにはいかない。そこに至るためには官権力まで使って無理矢理引っぺがした傾向があるからだ。私も一旦白羽の矢が立ったら、一度狙われたら二度と逃げることができないんだなぁといくつもの事例を見せられた上で諦めの境地に至ってしまったことを白状するしかない。多くの日本の国民はマイナスの方向に学習してここに至った。
 そういうシステムの中に簡単に引きずり込まれた挙げ句の果てにここに至ったことを考えると、今ここで考え直さなくては、いつ考え直すことができるというのだろうか。
 それを、「いや、そうはいってもやることはやっている」という主張は木を見て森を見ていない、ということだ。大量のハエと臭気の中でどんな面を下げて「伝染病防止のために消毒をしましょうね」なんていえるんだ。その間に自分で消毒を始めて欲しい。