ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

秋深まる

 4時間半の間鉄道に乗って外の景色を見ていると木々の黄色い色がどんどん増えてきているような気がする。ウィーンのマイドリングの駅から09:33発のハンブルグ行き列車に乗ったときはまだ外は雨で、憂鬱な雰囲気のまま列車は走り出した。ウィーンの街から出るまではのんびりのんびり、一つ一つのポイントを確認するように走っていたのに快適に走り始めたのがどの辺なのか、私にはよくわからなかった。車掌さんがまわってきて丹念に一人一人の切符をチェックしていた頃はまだまだ雨が降っていたと覚えている。
 11時半頃になって空腹を覚え、鞄からかねて用意のサンドイッチを取り出す。Der ManとかAnkarで買ったものではなくて、いつものようにホテルの朝ご飯の時に、毎朝愛想の良い中年ウェイトレスの目をかすめて作ったものだ。今日もまたチーズとハムとキュウリとカプシカム・スプレッドのサンドイッチで、これはこれで慣れると結構食べられるものである。今朝から舌のウラにつぶつぶができていて、なんだか気持ちが悪い。
 途中からチェコへ入ったところで今度は女性の車掌さんがやってきて、もう一度検札の総ざらいをやった。車内アナウンスもチェコ語となって、雰囲気が変わる。
 途中でトイレに行ってみると、なんとこの車両には既に3頭もの犬が乗っていた。一匹は明らかにペットだけれども、他の2匹は明らかに行動力を持った獣という感じの犬で、両方とも法律に従って口輪を噛ませてある。それでも横を通るのは怖い。
 途中でふと気がつくといつの間にか雨がやんでいる。

 プラハは先月、一日で回れるところは回ったのだけれど、勿論まだまだ見ていないところがあっちにもこっちにもあるのだけれど、あっちに行ってもこっちに行ってもアール・デコの装飾が平気で転がっていて(いや、転がっている訳じゃないけれど)、カメラを構えていると本当にきりがない。それにしても本当に嘘のように観光客が後から後からやってくる。今日はリハビリ(たった2週間前のことに過ぎないのだけれど)を兼ねて到着してから散歩に「ムハ(ムシャ)」の美術館に行った。

 舌のウラがなにか腫れていることもあって、とうとう今日はチャイニーズに入ってしまった。ホテルのすぐそばだ。中国人のツアー・グループが入っていて時間が経つにつれて大騒ぎになっていた。スープとチャーハンと豆腐と野菜の炒め物。400コルナ。安くないな。