ほぼ足りてまだ欲 その先

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農の先

 日本の農業はこのままにしておいたら担い手がどんどん高齢化して、最後には誰もやる人がいなくなってしまったら政府・霞ヶ関が何を考えようと、食糧の自給率はどんどん下がっていくのは眼に見えている。補助金を出しさえすれば担い手が増えるのかといったら、そう簡単ではなさそうに見える。そんなんで解決できるのだったらとっくにその先が見えていたのではないだろうか。
 根本的な、解決された姿というのは農業の担い手が若返っていき、それが継続されるということがまず始まりではないだろうか。だとしたら、どこをいじったらよいのだろうかという、まったくの話、見当のつかないところから始まらなくてはならないのが辛い。
 若い農業支援隊というシステムはどうだろう。神戸の震災、今度の震災で多くの若者達が震災支援のボランティアーとして参加した。彼等の中にはいろいろなことを感じた人たちがたくさん居るのではないだろうか。しかし、その精神的な繋がりにしか期待ができないのだとするとちょっと説得力がなさ過ぎる。
 職業としての農業就労という考え方がより確立する必要性があるのかも知れない。そういえばある岡山の農業法人が福島で桃・葡萄栽培をしていた人たちの就労の場を提供すると宣伝していたのを見たことがある。つまり、小作農業でもない、サラリーマン農業就労者、ということか。
 これがもっと広く、レベルアップがされたら農業の展開は大きく変わるか。問題は収穫量の効率化を図ることが利潤追求の要因となって、遺伝子組み換え食品やら農薬付け食品生産に走ってしまうことが予想されることではないだろうか。
 より具体的な政策議論はどこでされているのだろうか。