TPPに関しては議論を尽くしたといえるのかと云ったら、なんも尽くしちゃいない。というより、議論になっていない。この列に加わったら何が起きるのか、という議論の前提になる諸条件についてつまびらかにされていないのだから議論なんかになるわけがない。それだのに、野田首相は「自分が決断」みたいなことをいっているらしい。らしいといっているのは別に彼が私達国民に語りかけたことがあるわけでもないからだ。彼がそういったのはマスコミの記者達に立ったままで語ったというだけのことだ。
私は未だにキチンと説明されていないよといっているうちにどんどん実行に移すのがこれまでの自民党政権と財界のだまし討ち政治だったわけだけれど、今回もこれと同じやり方をとっているようだなとうすうす感じている。つまり野田内閣は自民党+公明党となんも変わっちゃいないってことだ。
私は政権が変わるということは政治が変わるということだと思っていたけれど、どうやらそんなことはなくて、相変わらずなんだということが確認できたわけだけれど、こんなことで確認できちゃうのは怖ろしいことだ。また、将来に禍根を残すことになってしまうようだ。
