ほぼ足りてまだ欲 その先

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妖怪か

 ウィーンの美術史美術館には16世紀の画家ピーテル・ブリューゲルの絵がたくさんあって、実に面白く次から次に見ても飽きない。彼の絵は微に入り細に入りなのだけれど、実は良く見るととんでもない場面の連続だったりするものだから、油断ができない。
 この絵はゴルゴダの丘へ十字架を背負って歩くことを強いられているイエス・キリストを描いているのだけれど、この絵はそれだけではなくて周辺にいる様々な人が意味を持って描かれている。
 他の絵では彼は変な妖精のような、あるいは物の怪のような、けったいなものをやたらと登場させるし、おケツ丸出しの人間が登場したりするし、連れあいは気に入らないのだそうだ。私は漫画のように愉しんでいる。
 今月渋谷の小さな映画館で「ブリューゲルの動く絵」という映画が公開されるのだそうで、ちょっと興味をそそられる。
 それにしても絵画を題材にした書籍という奴は実に、高価でさすがに手が出ない。図書館を頼るしかない。