保阪正康の話は彼が「これは雑談ですが」といってからのものが特に面白い。KGBの元スパイの話しなんぞはなるほどと聞いてしまう。保阪は来月に確か2冊くらい本を出すとしていたはずだが、今日丸善・日本橋でで著者名で検索すると、見慣れない書名がヒットした。「昭和時代 絶対、知っておきたい史実・人物」と書いてある。丸善・日本橋ではこの本が民話のところにジャンルわけされて表示される。いってみたけれど見あたらないのだ。で、とりあえず店員さんにお伺いすると、(どうやら誰かに本を捜させられて一息ついたところだったらしくて、相当に面倒そうだったけれど)朝日新聞出版が今度創刊した「朝日おとなのまなびなおし!」シリーズの第一発目の5冊のうちの一冊なんだそうだ。1月20日に発売されたばかりで、他には「課題解明の経済学史」「キーワード3つでわかる 民法」「心と向き合う 臨床心理学」「137億光年の宇宙論」というタイトルである。食指が動くかといったら、なんだかもう飽き飽きしたようなタイトルばかりで、挙げ句の果てには「臨床心理学」なんぞは著者が和田秀樹だ。香山リカじゃなかっただけまだ良いかもしれないけれど、それでも買おうとする人はいるだろうか。
私にとっては保阪の著書は日頃の彼の話のまとめという形で十分利用価値があるのだけれど、この私が他の4冊のうちのどれかを手にして見たかったかといったら絶無だ。
朝日おとなの学びなおし 日本史 昭和時代 (朝日おとなの学びなおし―日本史)
- 作者: 保阪正康
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2012/01/20
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丸善・日本橋で手にしたのは「ルーズベルトの責任 〔日米戦争はなぜ始まったか〕」の上下である。原書は1948年に刊行された「President Roosevelt and the Coming of the War」で、戦後直ぐだから訳出されることあたわず、一説には防衛研究所で密かに翻訳されて出回ったことがあるんだとされる物だ。これは読みたい。しかし、上下それぞれ4千円以上して私の手には負えない。これは果たして文庫化されるだろうか。
そういわれて気がついたのだけれど、チャーチルもルーズベルトもV-J時点ではともに国を代表する位置にいなかった。ルーズベルトはもちろん死んでしまっていたし、チャーチルは選挙で敗北していたわけだ。
- 作者: チャールズ・A・ビーアド,開米潤,阿部直哉,丸茂恭子
- 出版社/メーカー: 藤原書店
- 発売日: 2011/12/21
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とうとう文春文庫のこの本を買った。
- 作者: ティムワイナー,Tim Weiner,藤田博司,山田侑平,佐藤信行
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2011/08/04
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するとそのすぐ傍に昨年刊行された文庫本でこんなものを発見。
- 作者: アレックスアベラ,Alex Abella,牧野洋
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2011/06/10
- メディア: 文庫
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茅場町から地下鉄で帰宅。家に帰ってみると合計で1万歩を超えていた。