ほぼ足りてまだ欲 その先

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永田町

 昨日の深酒がほんのわずかに残る中、テレビをつけたら、そうだ、今日は「東京マラソン」という奴をやってきて、新宿から3.5万人もが走っているという。健康志向な人たちってのがこんなにたくさんいるんだと驚くばかりであるが、私のように、全く運動をしないという輩もこれまた負けず劣らずにいるに違いない。なにしろこっちだって全国にくまなく存在しているものである。
 かねて申し込んであった某旅行社が主催の市ヶ谷にある某大学の文学部の先生がお話になるクリムトに関する会というのがあって、永田町に出掛けた。地下鉄の駅に近づいてみるといつもの日曜日よりも多くの人がでていて、やっぱりマラソンの影響があるかも知れないというので銀座線+半蔵門線という乗り継ぎを避け、秋葉原から市ヶ谷にでて、そこから有楽町線で永田町にやって来るというからめ手で都心を避ける。ま、これで無事に避けられたのか、あるいは余計な心配だったのかは両方乗ってみたわけじゃないからわからない。
 先生のお話はさすがに造詣が深く、面白いものだったのだけれど、なにしろマイクの使い方が巧くなくて、その上囁くようにお話になるので、耳が遠くなりかかってきている年寄りにはどうも良く聴き取れない。そのうちに暖かい室内で、薄暗い中でスライドを見ながらなものだから、眠気が忍び寄る。
 途中の休憩の時点でどっと人は減る。それから先は旅行者の女性がアール・ヌーボーを堪能できるのはどこかという説明がある。休憩中にトイレに行くと、先日旅行先でご一緒した方と遭遇。ところがどうもお話では身体に異常があって、辛い状況になっているんだという。外に先にでると奥様がおられてご挨拶をするが、なかなかシリアスな状況の様子が窺える。ブリュッセルアール・ヌーボー建築の話は興味深い。
 ブランチを食べてしまっていたものだから、この会が跳ねて赤坂見附まで降りてくると、やけに空腹で、そう話しながら歩いてくるとサイゼリアの看板を見てしまい、そこに旨そうなハンバーグの写真が掲載してあったので、思わず地下へと降りていってしまう。やたらと早い夕飯を食って帰る。