ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

何に時間がかかっているのかというと

 今や私の生活は非常に後ろ向きで、これまでどこに行ってきたか、何をやってきたか、何を発言してきたかという方向に目が向いている。これはもう人生の総括方向に向かっているというべきなのかもしれない。これはかなりまずいメンタリティーを生み出す。なにしろ自分がやってきたことで、人のためになったこととか、何かの役に立った、ということがほとんど見あたらないといっても良い。するとどんなことが頭をよぎるのかというと、悔悟の念ばかりなのだ。だいたい自分の生活を自分で律することができないという思いを常に抱きながら暮らしてきたというのがだいたい良くない。
 その上、今朝のラジオ深夜便のどこかで「断捨離」なんて話をやっていたのを耳に挟んでしまったからかもしれない。メンタル的に問題がある、みたいな言葉を並べておったなぁと。確かにこれだけ何も捨てられない人間というのは何らかの不安を抱えているということなのかもしれないのだ。
 私の荷物が異常なまでに増え始めたのは、退職して学徒に戻ったあたりからだったような気がする。確かにそれまでもわずかながら書籍に対する固執の傾向はなきにしもあらずだったけれど、学校に戻ってテーマを模索しだした頃に、資料を探すために学校や国会、都や区の図書館をあさっていて、資料は一旦離したら二度目に探す時は面倒なことばかりになるのだと実感してしまったのがいけない。「離す」なんていうのは自滅行為だと思ったし、書店の書棚で出逢った本はそれっきり二度と出逢うことはないのだと肝に銘ずるべきだと思ったのだった。
 それでそれは整理できているのかといったら、できてはいない。こうなると単なる捨てられない意志の弱い男となるだけだろうか。ふむふむと後ろ向きに考えるのだ。