ほぼ足りてまだ欲 その先

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賠償

 戦争が終わってから(何時の戦争だと聞かなくても私にとってこの場合はあの太平洋戦争のことだ)我が国は様々な國からいわれてごめんなさいと賠償ということをした。ところが不思議なことで朝鮮半島については負けたのではなくて自分のところの植民地だったので、東京湾ミズリー号甲板で行われた連合国には含まれていない。何しろ敵対していたわけじゃなくて自分の領土だったということになっていたから。
 フィリピンにも賠償は払われた。マルコスが大統領だった頃には賠償案件という言葉が飛び交っていた。何しろフィリピンに払われる賠償金によってフィリピン政府は日本のサプライヤーから様々なものを買ったことになっていた。大がかりな橋梁なんてものまでその賠償金で建てられたけれど、それを建設したのは日本の企業だった。多くの特殊車両なんてものも随分たくさん日本から買い取った。日本のサプライヤーにとっては賠償案件は魅力一杯だった。なにしろ国の金だから間違いなく資金は確保されている。ただ、ひとつだけ面倒くさいのは、必ずマルコスに繋がるルートに献上する裏金の出所とその効果の確かさだった。その為に走り回る役者も取りあえず登場する。
 金儲けというのはどこに行っても必ずいろいろ考えられるというものらしい。今ではどうなっているのだろうか。ある国を支援して提供する援助というものの実際に効果となって現れる割合というのは一体どれほどのものだろうか。例えば今回のアフガン支援、なんてものの行方を誰かがあとになってつまびらかにしてくれたらとても興味深いものが現れると思うなぁ。