故郷ったってそんなに遠くじゃない。横浜の東横線の急行すら止まらない駅から徒歩約10分くらい。もう1年以上行っていない。というのに、今日は友達と合流して元町から山手を歩き、彼の従兄弟が卒業したインターナショナル・スクールが寄宿舎としていた古い建物が公開されている施設に行く。何でかというとまたバンドがらみなのである。
セント・ジョセフ・インターナショナル・スクールという学校がかつて横浜の山手に戦前からあった。もちろん横浜で育った私はこの学校の名前を知っているし、かつてこの学校に通った友人もいる。
1901年にカトリックのマリア会（暁星もここが設立）が設立した幼稚園から高校までを備えた英語教育主体のインターナショナル・スクールだったそうだ。最盛期は52カ国の生徒が学んでいたそうだ。横浜にはいくつものこうした学校が作られた。戦後は子どもの数も増えたけれど、次第に日本に滞在して働く外国人の数も減る。東京在住者が通うには遠い。マリア会はついに手放すことにして、この学校は2000年に閉校へ。寄宿舎としていたベーリック・ホールだけが残り、今は公開されている。
そこでこの学校を卒業した還暦あたりの人たちが作っているバンドのイベントだったのだ。彼らの選曲はなかなか興味深くて私たちと対して変わらない年代なのに、日本語の歌は一切ないのである。
そういえば昔通った英語塾に、インタナショナル・スクールに通っているのに、英語が追いつかないとやってきている生徒がいたことを思い出した。
帰りは中華街に出て久しぶりのチャイニーズを楽しんだ。長らく見なかったなぁ。
山手にはいくつものキリスト教会があるけれど、末日聖徒イエス・キリスト教会、つまりモルモンのテンプルがあるのは知らなかった。
