ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

今日の散歩

 信州から友達が出てきてくれたので、二人で神保町までいって洋食屋で牡蠣フライか、海老フライを食べようじゃないかという話だ。何しろ土曜日なので、私の守備範囲の気に入っている店の大半は休みで、京橋の「SAKAKI」もやっていない。しかし、神保町の小学館ビルの地下にある「七條」はやっている。新幹線でやってきた友人と八重洲のブックセンターで合流する。
 ブックセンターで保阪正康でチェックすると二冊の本がヒットした。

 出たばかり。北海道新聞の広瀬兼三編集局長のまえがきを読むと2011年10月30日に道新ホールで開かれた保阪正康姜尚中のフォーラムを書籍化したものだとしてある。この企画のユニークなのは、その一部始終がこちらで見ることができるということである。つうか、だったらこの本は一体誰が買うんだろう。それは私なのだ。
八重と新島襄

八重と新島襄

 私はほとんど見ないけれど、来年のNHK総合テレビ大河ドラマ新島八重だという話は聞いていた。著者の保阪正康同志社大学の出身である。なるほど、そんな縁で取り組んだのかも知れないけれど、保阪にしてはやけに時流におもねった題材の取り上げじゃないかと思ったら、彼は今年のサンデー毎日に連載してきたのだそうだ。
 ブックセンターから鍛冶橋のガードをくぐって丸の内側に出ると、中央郵便局のおどろおどろしいビルがそびえ立っている。全身ガラス張りで、地震が来たらさぞかし凄まじい殺人兵器となるんだろうなぁと思わせる。これまであった建物を残したという部分も、改修が住んだ東京駅と同じように、やけに小綺麗になってしまってまったく面影もないし、暖かさも歴史も感じないから、まるでTDLのような張りぼてのような印象を受ける。関係者がいたら申し訳ないけれど、西武鉄道系のプリンスホテルの造りを思わせるといったら良いのだろうか。それが東京駅の駅舎の改修も正にそんな感じがする。多分、汚れがなく、自然の時間が建物の外観になにも影響していないからだろうけれど、あまりにもあっけない。
 その割に昔の週末には考えられないほどの人々が溢れていて、一体何かイベントでもあるのかと思うほどである。丸の内は三菱地所が全く異なる街として変化させてきた。そのおかげで街並みは全く異なったものになってしまった。これが良かったことなのだろうか。東京はどこもかしこも建築中で、こんなにビルだらけになってやっていけているのだろうか。
 東京から丸の内線に二駅乗って淡路町で降りる。靖国通りを神保町に向かって歩くうちに雨が降り出す。北の空が真っ暗だ。小学館ビルの地下に降りると、目的の洋食屋、「七條」の前には10人ほどの人が列を作っている。さすがだ。私はいつもの海老フライで、友達は最初の目的通りの牡蠣フライ。これまでと大きく違うのは千切りキャベツにドレッシングが掛かっている。京橋「SAKAKI」では人参ドレッシングが掛かっているけれど、ここでは掛かっていなかった。それがいまやけっこうなドレッシングだ。タルタルはしっかり美味しいソースでテーブルに置いてあるウースターソースのお世話になることはない。周りの人たちのほとんどが海老フライ+メンチカツである。
 じゃ、ここまで来たんだから、「さぼうる」でお茶でもと行ってみると、なんと店の外に列ができている。スズラン通りに戻って「上島珈琲」でモンブランなぞ。こりゃ食い過ぎだな。
 銀座から日本橋まで歩く。今日は全部で11,500歩だった。