ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

最低賃金制

 橋下徹の無茶苦茶会の公約に「最低賃金制度の廃止や解雇規制の緩和」があるけれど、これがあの会の誰の発想なのか、わからなくなってきて、石原代表は竹中平蔵の発想だといい、当の竹中平蔵は「私はそんなことを考えたこともない」とツイッターで反論。(同じ会に関係しているんだから直接云えばいいと思うけれど。)
 それに元神戸女学院大の売れっ子、内田樹が怪しからん話だとブログに書くと、どうやらそれに対して「これは既得権益を不当に享受しているやつらから吐き出させるための政策だから、支持する」と反論した連中がいるらしい。
 それに対して内田は「時給800円で守られている雇用環境を「特権」と呼べるこの人たちは時給800円以下で働いているんでしょうね、もちろん。」と応酬している。
 最低賃金時給800円で働く人間を「既得権益を不当に享受している」と表現するのはものすごいなぁと舌を巻く。なぜなら、この言葉はこれまで経営者に対してぶつけるものだとばかり思っていたからだ。事態はここまで深刻なことになっているということなのだ。
 外国人研修生・実習生ビザで入国している外国人労働者は実質的には確かにこの国の最低賃金制度をかいくぐる特効薬となっていて、しかもこれを斡旋する企業を含めた天下り構造まで作り出していることは本当に一部の社会部記者しか追いかけないから知られていない。
 今度の衆議院議員選挙がこうした本当の社会的な問題を暴き出すチャンスになると良いのだけれど、今は原発に対する取り組みすら議論の的にもならないくらいだからこの国の政治が実に苛立たしい。