ほぼ足りてまだ欲 その先

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思惑

 柔道界の暴力、パワー・ハラスメントの問題にスケート出身の自民党国会議員、橋本 聖子が「告発することには責任がある」とあたかも匿名状態のままでいることを非難するような発言があって、ことの様相はとばっちり方面にも波及しつつある。
 48歳、大先生である橋本聖子は多分如何にも自民党国会議員らしいスタンスに立つんだなぁ、石原慎太郎組なんだろうなぁと思ったら、女子柔道選手のさきがけで、世間でも評価の高い山口香の発言を受けて、翌日になって慌てて「氏名を公表しないことについて厳しい意見もあることから、今後どういう方法で選手を守りながら、これまでの経緯や事実を明らかにするか検討すべき」というほとんど意味のない発言に乗り換えた。
 この程度の認識が未だに主流としてこびりついている日本の柔道界、スポーツ界は今回の事件からなにも学ぶことができない可能性がある。学ぼうとするスタンスが備わっていないから仕方がないのだということもできるけれど、学校スポーツの序列から脱却できないスポーツ行政は思考ベースを置き換えることができない。
 スポーツを学校から切り離すチャンスが埋もれている。それはスポーツが自民党政治から脱却しようとしていないのだから自ずからその限界がある。姦淫の過去をしょった二世議員を守り通そうとする政治体制によって守られているスポーツが純粋なもので終われるわけがない。各種スポーツ団体の表の顔を連ねてみると良くわかる。保守体制権威者の顔ばかり。彼らに革新的な組織を作り出すことができるとでもいうのか。